というのは極論ですが、
GoogleがGoogle Musicという音楽配信サービスを開始するという発表がありました。
まあこれに関してはitunesがあるから別にどうってことないんですが、
それと同時に、Googleからもう一つ音楽に関する興味深いサービスの発表がありました。
それは「誰でも自分で作った楽曲を販売できる」サービスを開始するという発表。
Google Music Artist Hub
http://japanese.engadget.com/2011/11/16/google-music-artist-hub/
販売できる楽曲の数に制限はなく、価格も自分の好きなように設定できます。
Googleの取り分は(例によって)販売価格の30%なので、70%がアーティストの手元に残る仕組み。
ページ立ち上げには25ドル(約2千円)の手数料が必要ですが、そのほか年会費の類は不要です。
ただし残念なことに、現在のところ、Artist Hub に登録できるのは、米国在住者のみ。
今までも自分で作った楽曲を直接販売できるというサービスはあるにはあったのですが、ユニバーサル、EMI、SONYの大手レコード会社および23の独立系レーベルとも契約している巨大なMUSIC STOREで有名アーティストと同じようにレーベルに所属していないアーティストがGoogle
musicで自分の楽曲を販売できるというのは今までに無かった事です。
Googleほどの大企業がやっちゃうってのは沢山のお客さんが利用するということですので、今後Googleだけじゃなく他のネット配信業者も始めるかもしれないし、この直接販売方式が音楽の新しい販売方法として広まるかもしれません。
ただ、レーベルやレコード会社のフィルターを通さない分、今まで出回ることがなかった物凄い低レベルな楽曲も値段をつけて売られることになりますね。
でもそれを購入するか判断するのはリスナーです。
選ばれた人がアーティストにれるのではなく、リスナーが直接判断するのです。アーティスト志望者にはチャンスが大きく広がりますね。
アーティストが直接お客さんに楽曲を売れる、お客さんが直接アーティストから曲を買えるというのは、ライブ会場に行けばバンドからCDを直接買えるとか、そんな話じゃないんです。
アーティストからお客さんの手に楽曲が渡るには、アーティストがレーベルやレコード会社と契約し、CD作るには、ジャケットのデザインや印刷をして、CDをプレスして、運送会社が全国へ輸送して販売店が売る。
というようにいろんな方やいろんな会社の協力が必要でした。
細かく言うともっと沢山の流れがあって沢山の会社と人が関わります。
itunesなどで販売している音楽配信にしても、レコード会社を通して販売しています。
でも直接販売できるということは、これらの契約や工程を一切すっ飛ばして自分で直接音楽を販売できるのです。
どう変わるのかと言うと、
間に入っていた人たちにも当然お金を払わなきゃいけなかったのですが、これの工程をすっ飛ばしてコストカットできるので、自分の取り分が多くなるし、販売価格も下げれるということです。
ワーオ!これってアーティストにとって、消費者にとってもとってもいいことじゃないか!
実際、本の世界では現実のものになろうとしていて、amazonが全ての本を電子書籍化して販売しようとしています。日本の出版社に非常に不利な条件を迫ったことが話題になりました。
でもあれも同じように、作者の取り分は多くなるそうです。
でもそうなってくると、レコード会社、出版社、本屋、CD屋、印刷屋、CDプレス屋などその間に関わっていた会社はなくなっちゃいますね・・・。
実はレコード会社不要論てのも最近あるんですよね。
今はPCとネットでいろいろできちゃうんで。
それと以前からアーティストに対するロイヤリティーが少ないという問題もありました。
ネットが発達して自分で音楽配信できる時代今のシステム自体が時代遅れになってきたのです。
レーベルに所属してないアーティストがやるには誰も文句は言わないんですが、アメリカでは超大物アーティストがレーベル抜けてやりはじめちゃった。
デジタルダウンロード時代にレコード会社はやり方考えないと消えちゃいますね。もう騙せません。
曲はアーティストのものだし。
CDショップや本屋もやばいですね。
まあCDや紙の本がこの世からなくなることはないと思いますが、潰し合いになりかなりの数が倒産するでしょう。
まだ本格的に電子化されていない今でも本屋やCDショップの数は激減しています。
本屋は10年前の3分の1になったそうです。CDの売り上げは10年前の4分の1です。
10年前、レンタルショップの普及とテクノロジーの普及で誰でもCDをコピーすることが出来るようになりCDの売り上げは減少しました。
次にインターネットショッピングの普及でショップに行かなくても欲しいCDを買うことが出来るようになりました。
さらに、ネットにアップされた曲を違法にタダでダウンロードできるようになりさらに売り上げは減少しました。ただこれは違法行為で、誰もがしているわけではありませんでした。
音楽配信をスタンダードにしたのがitunesです。
ネットで注文しなくても、ボタンを押すだけで数秒で曲を自分のものに出来るようになりました。しかもアルバムの中の好きな1曲単位で、たったの150円で買えるようになりました。
その結果、どうなったか。
日本に住んでいる我々は、あんまり実感していないし、危機も感じていないかもしれません。
音楽業界の10年先を行っているアメリカは凄いです。アメリカから未来を見ることが出来るでしょう。
日本でCDショップと言えば?
まずみんなが思いつくのはTOWER RECORDSでしょう。
宮崎市でもCDショップはタワレコくらいになってしまいましたが、皆さんタワレコが潰れるなんて考えていないんじゃないでしょうか?
TOWER RECORDSてのはアメリカで創業した会社でその後日本に支店ができ日本でも全国に店舗が出来今のタワレコがあります。
でもそのTOWER RECORDSて今アメリカにないですからね。廃業しました。
日本のタワレコは元々のタワレコから独立した会社としてやっています。
今アメリカやイギリスではCDショップに行ったことない若い子が沢山いるみたいです。
行ったことないというか行く気がないというんでしょうか。
音楽はitunesで、また、CD買ってもamazonとかで買うのがスタンダードとなっています。
ネットが当たり前のように発達した世界で生まれた子達は店舗に必要性なんて感じていないんです。
極端な話し、彼らにとって本屋は世界にamazonが1件だけあればいいんです。電子書籍もダウンロードできるし、世界のあらゆる紙の本が揃ってる、安い古本もある、そして送料無料。確かにこれ以上の本屋はないでしょう。どうしましょ。
このアメリカなどで起こっている流れは誰にも止める事は出来ません。
iphoneを初めとした携帯音楽プレーヤー内蔵の高性能の携帯端末は毎年飛躍的に進化します。
するとどんどん手ごろな値段になり、一人1台は必ず持つようになるでしょう。
また、wifiなど無線インターネット回線がさらに進化すれば、いつでもどこでも高速通信出来るようになるでしょう。
レコードを買うようなDJや音楽を掘り下げるくらい好きなリスナーとは違い、よほど好きな特定のアーティストでない限り一般の人たちはCDに対して執着は殆どないです。
音楽を聴く目的は主にカラオケで歌いたい、ドライブで聞きたいなどです。
つまり、一時期しか聞かない消耗品のようなものです。
だから音質自体には拘らないし、安ければ安いほど、手軽に手に入れれば手にいれやすいほどいいのです。
ネットで音楽配信による直接販売はレコード会社やCDショップには大打撃になるでしょうが、アーティストと消費者にとってはそうではありません。
これはとてもシンプルです。
ここまでネットが発達した世の中、ネット口コミの影響力はハンパないです。
TwitterやFacebookがあればお金を賭けて広告する必要もなく、いい曲は勝手に広まっていきます。
インディーズのアーティストなんて元々セルフプロデュースでやっているし、メジャーアーティストより質の高い楽曲を作っているアーティストが沢山います。
そのうち、メジャーアーティストより売れちゃうレーベル無所属の直接販売アーティストも出てくるかもしれませんね。
ネット配信による直接販売によって一番困るのはCD屋さんでしょうね。
そしてデータじゃなくモノを大事にするCDを買いたいお客さん。
恐らくこのまま行けば間違いなく大手CDショップはなくなります。
CDを必要とする消費者は殆どいなくなり、CDはほんの一部のモノに愛着を持つ人たち、音に拘る音楽マニアだけのものになっていくでしょう。
CDそのものの存在価値が変わるのは間違いないです。
レコードのような存在になっていくのではないでしょうか。
もしくはプレミアムな物になるかもしれません。
愛着のわく手の込んだジャケットにしたり、おまけがついたり。
コレクション的な物になっていくかもしれません。
いや、逆にそうしないと売れなくなってくるでしょう。
データで得られない物を売りにする必要が出てきます。
CDの売り上げ枚数で競う時代は終わり、枚数限定で販売されるようになるかもしれません。
そうしたら逆に売れるかもですね。
CDショップは、レコ屋のように小規模で特定のジャンルに絞り込んだマニアックなお店へとなるかもいれません。
うーん。
でも最初に生まれたレコードがずっと生き残っているし、レコードのようにCDが残っていくかは分かりません。
未来のことなんてわかりませんが、間違いなく音楽業界はここ10年でいろんな変化が起こるでしょう。
その流れを変えることは出来ないし、その変化に対応し、どう生き抜いていくかですね。